STORY

第11話(多華宮君とウィークエンド・中編)

第11話

街と契約を果たした影響で高熱にうなされる仄は、朦朧とする意識の中で『追憶の回廊』と呼ばれる次元の狭間に迷い込む。 そこで彼は、街との前契約者であるかざねの記憶に触れ、幼少期の自身と綾火の姿を見つける。 一方、綾火はあとりを使ってウィークエンドの居場所を探り当て、単身戦いに赴く。 仄と離れた状態ではダメージの回復も魔力供給もままならず、戦いの中で魔力を失った綾火。 だが、彼女にはある秘策があった――。